今回は早稲田大学公共経営大学院についてご紹介します。
1. 公共経営大学院の特徴
公共経営大学院の特徴は以下の通りです。
公共経営大学院の特徴
- 理論と実践の架橋
- アドバイザー制度
- コースワーク
それでは、詳しくそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。
1.1 理論と実践の架橋
公共経営大学院は理論的研究成果を背景としながらも、実践的志向に基づく教育を施しています。
そのため、研究者教員だけではなく高度な実務能力を有する実務家教員もいます。
理論と実務を架橋した高度で実践的な教育により、社会における幅広い分野の高度専門職業人の養成や修学のニーズに応えています。
1.2 アドバイザー制度
公共経営大学院では、学生の研究テーマや将来の就業志望分野に沿ってメイン・アドバイザー1名とサブ・アドバイザー1名を配員します。
各アドバイザーに学業、研究、その他の様々な学生生活上の相談することができます。
基本的に実務家教員と研究者教員がいずれかのアドバイザーになり、理論と実践を架橋した指導を受けることができる体制を整えています。
1.3 コースワーク
公共経営大学院では様々な研究領域を広範かつ体系的に追究するために、基礎科目、コア科目、展開科目、実習科目の4つの科目群を設けています。
また、演習ではそれぞれの研究テーマに即した指導を受けることができます。
各科目での知識とスキルを積み重ね、リサーチペーパーとして最終的にアウトプットします。
2. 求める受験生像
受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求められるのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、問題の出題の意図も把握できるからです。
では、公共経営大学院ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
公共経営大学院の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 一定の高い基礎学力を持つ学生
- 多様な価値観を許容できる学生
- 理念である進取の精神に富む学生
- 知的好奇心旺盛な勉学意欲の高い学生
これらのことを入試で問われると考えられますね。
3. カリキュラムの特徴
次に、カリキュラムについて解説していきます。
主なカリキュラム一覧
- フィールドスタディ
- ワークショップ
- インターンシップ
それでは、詳しくそれぞれの特徴について詳しく解説していきます。
3.1 フィールドスタディ
フィールドスタディでは連携している自治体の協力のもと、1週間程度グループワークを実施します。
グループワークの成果を自治体の方々を前にしてプレゼンを行ないます。
過去には、実際に自治体の政策として採用された例もあります。
3.2 ワークショップ
ワークショップでは、個別の事例を用いてグループディスカッションを通じて考察し、公共経営に関する問題について理解を深めます。
取り上げる事例については、学生が自ら設定する場合もあります。
3.3 インターンシップ
実務実習を通じて政策に関わるマネジメント能力を修養する科目です。
事前研修を経たうえで、各受け入れ先で実習を行ないます。
受け入れ先は地方自治体、シンクタンク、国会議員事務所などが予定されています。
4. 修了後のキャリア
次は、修了後のキャリアについて解説していきたいと思います。
4.1 修了生の主な進路
修了生の過去の主な進路は以下の通りです。
修了生の過去の主な進路
- 国家公務員
- 日本放送協会(NHK)
- 日本銀行
- 東京電力ホールディングス
- ファーストリテイリンググループ
- 日立ハイテクノロジーズ
日本の大手企業や公務員など様々です。
5. 人気教員・研究室pickup!
公共経営大学院の教授で、本なども出版している野口晴子教授をpick upしていきます。
5.1 経歴・専門分野
野口教授の専門分野は以下の通りです。
野口教授の専門分野
- 医療経済学
- 公共経済学
- 応用ミクロ計量経済学
また、野口教授の経歴は以下の通りです。
野口教授の経歴
- 早稲田大学政治経済学部卒業
- ニューヨーク市立大学経済学研究科博士課程修了
- 日本学術会議・連携会員 (2017年から)
詳しくは、以下のリンクをご覧ください。
Microsoft Word - 20180330_教員紹介フォーム(野口).docx (waseda.jp)
6. OB紹介
公共経営大学院のOBであり、アパホテルの社長である元谷芙美子氏について解説していきたいと思います。
6.1 経歴
元谷氏の経歴は以下の通りです。
元谷氏の経歴
元谷芙美子 - Wikipediaから引用引用
- 小松信用金庫勤務
- 法政大学人間環境学部卒業
- 早稲田大学公共経営大学院修士課程、博士課程修了
6.2 社長になるまでの過程と経営戦略
元谷氏が社長になるまでの過程と社長になって打ち出した経営戦略は以下の通りです。
社長になるまでの過程と経営戦略
- 元会社の信金開発株式会社(現在のアパグループ)で営業
- 成績がとても優秀であり、実力で取締役に就任
- 夫から社長に任命
- 奇抜な広告戦略で知名度を上げた
アパホテルの歴史や名前の由来は?社長は誰?アパホテルを徹底解説!|健康情報発信ラボ (xn--u8ji4el5j5d.com)から引用
公共経営大学院にはアパホテルという有名な会社の社長がOBでいるのですね。
7. 入試概要
例として、2023年の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
※ 2023年の入試スケジュールは政治学研究科のものです。
公共経営大学院は現在、政治学研究科のグローバル公共政策コースという公共経営と政治学研究が合併したコースになっています。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく2つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 1 次選考 : 書類選考、英語能力審査
- 2 次選考 : 面接試験
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
1 次選考 書類選考、英語能力審査
1次選考の書類審査の内容は以下の通りです。
主な書類審査の内容
- 研究計画書
- 成績証明書
- 卒業証明書
- 英語能⼒試験スコアカード (TOEFL(PBT または iBT ), TOEIC , IELTSのいずれか)
詳しくは、政治学研究科の募集要項(2024apr_Application-Guidelines_mas_TAO.pdf (waseda.jp))をご覧ください。
2 次選考 : 面接試験
2次選考での内容は以下の通りです。
2 次選考の内容
- 面接の内容に関する情報は少なく、対策が困難
- 面接は早稲田大学大学院の現役教員が担当
求める受験生像をしっかり確認し、公共経営に関する理解を深める必要があります。
8. 最後に
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参考文献