今回は筑波大学人文社会ビジネス科学学術院人文社会科学研究群についてご紹介します。
1. 筑波大学人文社会科学研究群の特徴
筑波大学人文社会科学研究群の特徴は以下の通りです。
筑波大学人文社会科学研究群の特徴
- 海外との交流・留学生の受け入れが活発
- 教員の所属組織とは独立した教育組織 (学術院)
それでは、詳しくそれぞれの特徴について解説していきます。
1.1 海外との交流・留学生の受け入れが活発
筑波大学では多くの国から留学生を広く受け入れ、学士課程を含めて約2,300名(全学生に占める留学生比率は約14%)が学んでいます。
そのため、留学生とも活発な交流を行いながら活動を進めることができます。
1.2 教員の研究組織とは独立した教育組織 (学術院)
2020年度から大学院を学位プログラム制に全面移行し、学内の幅広い学問分野の教員が研究組織の枠を越えて協働できる教育体制を構築しました。
そこで、学生の教育と教員の研究を一体的に行う研究科とは異なり、教員の研究組織とは独立した教育組織として学術院を設けています。
人文社会ビジネス科学学術院のコンセプトは、人間の集合体である社会を探求することです。
2. 求める受験生像
受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、問題の出題の意図も把握できるからです。
では、人文社会科学研究群ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
人文社会科学研究群の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 必要な基礎学力がある人
- 探究心旺盛な人
- 積極性・主体性に富む人
2.2 育成像
人文社会科学研究群の求める育成像は以下の通りです。
育成像
本学術院は、人文学、社会科学、ビジネス科学に関する多面的かつ高度な教育研究を通じて、人間の価値や人と社会のあり方を時間軸、空間軸を交差させて総合的に探究することによって、新たな知を創造し具現化できる研究者、大学教員、専門的な職業人を養成することを目的としています
https://www.hass.tsukuba.ac.jp/aboutから引用
3. 学位プログラム
次に、学位プログラムについて解説していきます。
3.1学位プログラム
学位プログラムごとの簡単な説明は以下の通りです。
学位プログラム一覧
- 人文学学位プログラム : 人文学諸分野における優れた専門的知識を身につける
- 国際公共政策学位プログラム : 国際関係・社会学・地域研究・公共政策から構成
- 国際日本研究学位プログラム : 人文科学、社会科学、日本語教育学の3領域を横断する国際日本研究の研究力の促進を図る
4. 修了後のキャリア
修了後の進路をプログラムごとに紹介していきます。
4.1 修了後の進路
プログラムごとの修了後の進路
- 人文学学位プログラム : 中学校・高等学校教員、官公庁・自治体職員、NGO・NPO など
- 国際公共政策学位プログラム : 官公庁・自治体職員、国際機関職員,金融機関やメディア等の民間企業、NGO・NPO など
- 国際日本研究学位プログラム : 国際関係組織、日本語教育機関、情報メディア産業など
https://www.hass.tsukuba.ac.jp/sites/www.hass.tsukuba.ac.jp/files/%E6%8A%9C%E7%B2%8B%E7%89%88.pdf参照
5. OB紹介
人文社会科学研究群のOBであり、政治家の五十嵐立青氏について解説していきたいと思います。
5.1 経歴
五十嵐氏の経歴は以下の通りです。
五十嵐氏の経歴
- 筑波大学国際総合学類卒業
- ロンドン大学UCL公共政策研究所修士課程修了
- 筑波大学大学院人文社会科学研究科修了
- 筑波大学大学院在学中につくば市議会議員選挙に出馬し初当選
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%94%E5%8D%81%E5%B5%90%E7%AB%8B%E9%9D%92 参照
人文社会科学研究群を卒業すると、政治家になることもできるのですね。
6. 人気教員・研究室pickup!
人文社会科学研究群の教授で、20を超える書籍を出版している明石 純一教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
明石教授の専門分野は以下の通りです。
明石教授の研究領域
- 日本の移民・外国人政策
- アジアの国際人口移動
- 移民をめぐるグローバルガバナンス
https://japan.tsukuba.ac.jp/faculty/%e6%98%8e%e7%9f%b3-%e7%b4%94%e4%b8%80/ 参照
また、明石教授の出版している書籍の例は以下の通りです。
明石教授の出版している書籍
- ポスト・コロナ学:パンデミックと社会の変化・連続性、そして未来ポスト・コロナ学:パンデミックと社会の変化・連続性、そして未来
- 人の国際移動は管理されうるのか:移民をめぐる秩序形成とガバナンス構築
明石教授について詳しくは以下のリンクをご覧ください。
https://japan.tsukuba.ac.jp/faculty/%e6%98%8e%e7%9f%b3-%e7%b4%94%e4%b8%80/
7. 入試概要
例として、2023年度の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
入試ごとのスケジュールまとめ
- 推薦入試 : 7月上旬
- 一般入試 : 10月中旬
- 一般入試 : 1月下旬
これから、一般入学試験について詳しく解説していきます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく2つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 出願書類
- 筆記試験、口述試験
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
出願書類
出願書類の内容は以下の通りです。
主な出願書類の内容
- 研究計画書
- 学部の成績証明書
- 卒業(見込)証明書
詳しくは、人文社会科学研究群の募集要項(3. Web入力及び出願書類等 | 筑波大学大学院 募集要項 (tsukuba.ac.jp))をご覧ください。
筆記試験
プログラムごとの筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 人文学学位プログラム : 専門科目
- 国際公共政策学位プログラム︓ 外国語、専門科目
- 国際日本研究学位プログラム︓ 専門科目、外国語
では、それぞれのプログラムごとに詳しく解説していきます。
人文学学位プログラム : 専門科目、口述試験
専門科目、口述試験内容
- 専門科目 : 外国語で書かれた専門文献による出題を含む、専門分野に関する問題
- 口述試験 : 志望する専門分野に関して試問。試験は個別面接形式で実施
国際公共政策学位プログラム︓ 外国語、専門科目、口述試験
外国語、専門科目、口述試験内容
- 外国語 :原則として英語または日本語。 manaba等を用いたオンライン記述形式で実施
- 専門科目 : 国際関係論、社会開発論、人類学、政治学、社会学、経済学、地域研究から専門および研究計画に関連の深い1問を選択して解答。試験はmanaba等を用いたオンライン記述形式で実施
- 口述試験 : 専門および研究計画に関して試問。個別オンライン面接形式で実施
国際日本研究学位プログラム︓ 専門科目、外国語、口述試験
専門科目、外国語、口述試験内容
- 専門科目 : 「政治」、「経済」、「文学・文化・思想」、「法律・社会・メディア・情報」、「言語学」、「日本語教育学」の6題のうちから1題を選択
- 外国語 : 原則として英語または日本語
- 口述試験 : 研究内容および研究計画に関して1名あたり15分程度の面接を実施
8. 最後に
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参考文献
https://www.hass.tsukuba.ac.jp/
https://www.hass.tsukuba.ac.jp/sites/www.hass.tsukuba.ac.jp/files/brochure2021.pdf