今回は東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻についてご紹介します。
1. 生圏システム学専攻の特徴

生圏システム学専攻の特徴は以下の通りです。
生圏システム学専攻の特徴
- 現場重視の学び
- 総合的な視野と応用性
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 現場重視の学び
生圏システム学専攻では、フィールドワークを通じて生物資源や環境問題を直接観察し、課題を抽出する力を養っています。
また、野外調査や実験研究の成果を現場で検証し、実践的な解決策を導き出すことを重視しています。
1.2 総合的な視野と応用性
生圏システム学専攻では、生物多様性の保全や持続可能な資源管理を体系的に学び、幅広い視点から問題解決に取り組んでいます。
また、研究成果の社会還元を重視し、理論と実践を融合させた持続可能な未来の構築を目指しています。
2. 求める受験生像

受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、農学生命科学研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
農学生命科学研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 農学生命科学が抱える食料や環境をめぐる多様な課題に取り組む意思と基礎的な能力を有する人
- 世界的な視野を持ち、高度な専門知識の習得及び研究能力の向上に熱意をもって取り組む人
3. 講座の特徴

次に、講座について解説していきます。
3.1 講座の特徴
生圏システム学専攻には、以下の4つの講座があります。
講座と専攻分野(研究室)
- 生物保全学講座 : 生物多様性科学、保全生態学
- 生圏管理学講座 : 緑地創成学、森圏管理学、水域保全学
- 協力講座 : 生圏相関科学、耕地生圏生態学(附属生態調和農学機構)、水圏生物システム学(附属水産実験所)、森林圏生態学(附属演習林)、森林生物機能学(附属演習林)、森林圏生態社会学(附属演習林)、森林流域管理学(附属演習林)、生態環境評価学(生態環境調査室)
- 連携講座 : 生圏資源環境学
4. 修了後のキャリア

次は修了生の就職先について解説します。
4.1 修了生の就職先
修了生の主な就職先は以下の通りです。

就職先の例
- 国土交通省
- 日本銀行
- ニトリ
- 大和証券グループ
- NTTコミュニケーションズ

企業に就職する人が過半数以上を占めていますね。
5. OB紹介

農学生命科学研究科のOBで、同教授であり、『世界一受けたい授業』にも出演した香坂玲教授について解説していきたいと思います。
5.1 専門分野・実績
香坂教授の専門分野は以下の通りです。
香坂教授の専門分野
- 自然資源マネジメント
- 森林科学
- 地理的表示
- 風土論
また、香坂教授の実績は以下の通りです。
香坂教授の実績
- 第5回林業経済学会奨励賞受賞
- 環境省、文部科学省、経済産業省の設置する委員会などに参画
- 生物多様性条約COP10支援実行委員会アドバイザー
- メディア出演 10件以上 (NHK,日本テレビ、テレビ東京など)
6. 人気教員・研究室pickup!

生圏システム学専攻の教授で、NHKにも出演経験がある宮下 直教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
宮下教授の専門分野は以下の通りです。
宮下教授の専門分野
- ライフサイエンス
- 生態学、環境学
- 環境・農学
- 環境政策、環境配慮型社会
また、宮下教授の経歴は以下の通りです。
宮下教授の経歴
- 東京大学農学部林学科卒業
- 東京大学大学院農学系研究科林学専攻修士課程修了
- 東京大学 博士(農学)
- 文京区生物多様性地域戦略協議会, 会長
- 公益財団法人国際花と緑の博覧会記念協会, コスモス国際賞選考専門委員会委員
宮下教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
宮下 直 (Tadashi Miyashita) - マイポータル - researchmap

今回ご紹介した宮下教授の他にも生圏システム学専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
7. 入試概要

例として、2024年の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 提出書類
- 筆記試験
- 口述試験
それでは、それぞれ解説していきます。
提出書類
提出書類の内容は以下の通りです。
主な提出書類の内容
- 成績証明書
- 卒業証明書
- 研究計画書
詳しくは、農学生命科学研究科の募集要項(*Admission_Guidelines_M_2)をご覧ください。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 外国語 : 本研究科で実施するTOEFL-ITP(LEVEL1)を受験
- 専門科目 :生態学、進化学、統計学の基礎と応用に関する3題のうち2題を選択して解答
詳しくは、農学生命科学研究科の募集要項(*Admission_Guidelines_M_2)をご覧ください。
口述試験
口述試験での内容は以下の通りです。
口述試験の内容
- 対面で実施
- 志望動機、本専攻での修学に必要な基礎的学力と適性、希望する研究分野に関する基礎的な能力と資質について質問
- 研究遂行能力について総合的に評価する
詳しくは、農学生命科学研究科の募集要項(*Admission_Guidelines_M_2)をご覧ください。
8. 最後に
志樹舎は、大学院入試に特化したオンライン予備校です。東京大学大学院農学生命科学研究科生圏システム学専攻の対策に対応しています。
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参考文献