今回は早稲田大学大学院人間科学研究科についてご紹介します。
1. 人間科学研究科の特徴
人間科学研究科の特徴は以下の通りです。
人間科学研究科の特徴
- 8領域+1コースの学際性と実践力
- 国際社会が求める研究者・実践家を養成
それでは、詳しくそれぞれの特徴について解説していきます。
1.1 8領域+1コースの学際性と実践力
人間科学研究科では、8領域+1コースの多彩な講義科目や演習を幅広く履修することができます。
さらに、人間総合科学の全体像を学際的に把握したうえで専門的な研究を深めることができます。
また、海外を含む学外でのフィールド調査・実習の機会も数多く設けられています。
1.2 国際社会が求める研究者・実践家を養成
高い専門性と広い学際性を背景に、世界と時代が求める要請に対応できる柔軟性を備えた新しいタイプの研究者・実践家を養成します。
柔軟性はとても必要な能力なので、それを磨けることはとても良いですね。
2. 求める受験生像
受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、問題の出題の意図も把握できるからです。
では、人間科学研究科ではどのような能力が求められて解説していきます。
2.1 求める受験生像
人間科学研究科が入学者に特に期待する資質・能力は以下の通りです。
期待する資質・能力
- リテラシー:情報・データを妥当な方法で収集・分析・活用できる
- 方法論・専門性:専門領域に関する知識を基盤とし、実証的な分析や解釈ができる
- 学際性・多様性:多様な学問分野を包括的、複眼的に捉え、解決すべき課題を発見できる
- デザイン力:探究的活動の計画立案及び、成果を他者に表現できる
- 協働性:自分とは異なる価値観をもつ他者と協働しながら、新たな価値を創造できる
- 反省性・倫理観・自己教育:高い倫理観を持ち、科学の発展と社会への貢献ができる
これらのことを入試で問われると考えられますね。
3. 研究領域と主な進路
次に、研究領域について解説していきます。
3.1 研究領域一覧
研究領域ごとの簡単な説明と主な進路は以下の通りです。
研究領域一覧
- 地域・地球環境科学研究領域 : 持続可能な社会構築を目指し、環境問題を学際的に解析
主な進路 : 大阪産業大学教員、テイジン、朝日新聞社など - 人間行動・環境科学研究領域 : 人間と環境のあるべき関係性を心理学・建築学の双方から探究
主な進路 : 国家公務員、東京都職員、広島電鉄など - 文化・社会環境科学研究領域 : 世界が抱える諸問題を実地調査や文献研究により解明
主な進路 : 都道府県職員、野村総合研究所、NTTなど - 健康・生命医科学研究領域 : 生命医科学と健康科学の連携で新たな研究領域の創出をめざす
主な進路 :東京女子医科大学教員、花王、JAXAなど - 健康福祉科学研究領域 : 健康福祉科学の確立に貢献し安心して暮らせる社会の実現をめざす
主な進路 :厚生労働省、日立、NECなど - 臨床心理学研究領域 : 研究と実践能力を兼ね備えた臨床心理のプロフェッショナルを育成
主な進路 :スクールカウンセラー、都道府県職員、大学教員など - 感性認知情報システム研究領域 : 人間の感性を科学的に探究し現代社会の諸問題に挑む
主な進路 :マイクロソフト、NTTデータ、セイコーエプソンなど - 教育コミュニケーション情報科学研究領域 : 人間中心の社会とシステム開発を学際的アプローチで追究
主な進路 :日本テレビ放送網、フジテレビジョン、Googleなど
4. 人気教員・研究室pickup!
人間科学研究科の教授で、様々な研究に関する賞を受賞している鈴木 伸一教授をpick upしていきます。
4.1 経歴・専門分野
鈴木教授の専門分野は以下の通りです。
鈴木教授の専門分野
- 臨床心理学(認知行動療法)
- 医療心理学
- 行動医学
- 臨床ストレス科学
また、鈴木教授の経歴は以下の通りです。
鈴木教授の経歴
- 早稲田大学大学院 人間科学研究科博士後期課程 健康科学専攻
- ロンドン大学精神医学研究所 客員研究員
- 国立がん研究センター 客員研究員
鈴木教授の研究室のHPのリンクは以下の通りです。
認知行動療法(医療心理学/職場メンタルヘルス学)研究室(鈴木伸一 ホーム・ページ) (waseda.jp)
5. OB紹介
人間科学研究科のOBであり、アイドル歌手、女優として活躍した、いとうまい子氏について解説していきたいと思います。
5.1 経歴
いとう氏の経歴は以下の通りです。
いとう氏の経歴
- 10代で芸能界デビュー、アイドル歌手、女優として活躍
- 早稲田大学大学院で、予防医学を促進するロボットを開発
- 早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程で老化学の研究と博士論文の執筆に没頭 (2020年)
https://woman.nikkei.com/atcl/aria/column/19/102100198/110200006/参照
5.2 大学院に入学するきっかけ
いとう氏が大学院に入学するきっかけは以下の通りです。
大学院に入学するきっかけ
- 学びの目的はお世話になった人への恩返し
- 予防医学に興味を持った
- 予防医学の本を読んだが、うまくいかず、大学に行こうと決心
https://woman.nikkei.com/atcl/aria/column/19/102100198/110200006/から引用
6. 入試概要
例として、2023年の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
6.1 入試の内容
入試の内容は大きく2つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 1 次選考 : 書類審査
- 2 次選考 : 専門科目試験・英語試験および面接試験
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
1 次選考 書類審査
1次選考の書類審査の内容は以下の通りです。
主な書類審査の内容
- 研究計画書
- 学部(学士)の卒業(見込)証明書または学位取得証明書
- 学部(学士)の成績証明書
- 履歴書
- TOEFL または TOEIC のいずれかのスコアシート
詳しくは、人間科学研究科の募集要項(24_38_01_M_application_guide_20230616update.pdf (waseda.jp))をご覧ください。
2 次選考 : 専門科目試験・英語試験および面接試験
2次選考での内容は以下の通りです。
2 次選考の内容
- 専門科目試験は共通問題と選択問題で構成
- 英語試験は、出願時に基準点以上の TOEFL または TOEIC でスコアシートを提出した場合免除
- 面接時間は 1 人 15 分程度
求める受験生像をしっかり確認し、人間科学に関する理解を深める必要があります。
7. 最後に
志樹舎は、大学院入試に特化したオンライン予備校です。早稲田大学大学院人間科学研究科の対策に対応しています。
出願書類作成、面接演習をはじめ、具体的な入試対策でお悩みの方は、今すぐ無料相談にお申込みください。