今回は東京大学大学院人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究専攻についてご紹介します。
1. 人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究専攻の特徴
人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究専攻の特徴は以下の通りです。
人文社会系研究科韓国朝鮮文化研究専攻の特徴
- 韓国朝鮮文化を複数の学問分野を用いて研究
- 関連専修課程との連携
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 韓国朝鮮文化を複数の学問分野を用いて研究
韓国朝鮮文化研究専攻は、韓国朝鮮文化とその周辺地域との交流を歴史学や社会学など複数の学問分野の方法を用いて研究します。
また、それによって、新たな学問体系の構築や次世代の研究者・専門職の育成を目指しています。
1.2 関連専修課程との連携
韓国朝鮮文化研究専攻は、学部課程をもっていません。
しかし、東洋史学、中国思想文化学、言語学、社会学など、専門的に関係の深い各専修課程と密接な協力関係をもって、韓国朝鮮文化に関する学部授業を担当しています。
2. 求める受験生像
受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、人文社会系研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
人文社会系研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 本研究科は、思想、歴史、言語、社会にかかわる諸問題について、独創的な観点から論理性を備えた議論を展開し、それぞれの関心に沿って、高度な言語能力を身につけ、実証性に裏打ちされた、堅実な研究を遂行することのできる学生を求める。
3. コースの特徴
次に、コースについて解説していきます。
3.1 コースの特徴
韓国朝鮮文化研究専攻には、以下のように2つのコースがあります。
2つのコース
- 韓国朝鮮歴史文化
- 韓国朝鮮言語社会
それぞれについて解説していきます。
韓国朝鮮歴史文化
韓国朝鮮歴史文化は、朝鮮半島と日本列島の歴史的な交流に焦点を当て、古代から現代に至るまでの政治・経済・社会・文化のつながりを研究する分野です。
東京大学が日本で初めて設置した朝鮮史講座を基盤とし、伝統と現代の両面から韓国朝鮮文化を探究しています。
韓国朝鮮言語社会
韓国朝鮮言語社会は、朝鮮半島の言語や社会に関連する研究を行う分野で、言語学や社会学の視点から韓国朝鮮社会の成り立ちや変遷を探求します。
韓国と日本の文化的・社会的関係を理解するために言語や社会構造の役割を明らかにし、学生には韓国・中国からの留学生も多く、国際的な視点で研究が進められています。
4. 修了後のキャリア
次は修了生の就職先について解説します。
4.1 修了生の就職先
人文社会系研究科の修了生の主な就職先は以下の通りです。
人文社会系研究科の修了生の主な就職先とその例
- 情報・通信 : NTTデータ、楽天、Amazon Japan、GMOインターネットグループ、Google Japan
- 金融・保険・証券 : みずほフィナンシャルグループ、みずほ証券、日本生命保険、三菱UFJ銀行、日本政策投資銀行
- サービス : 日本基幹産業労働組合連合会、RIZAPグループ、リクルート
- コンサルタント : EY ストラテジー&コンサルティング、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、大和総研
中でも情報・通信、金融・保険・証券に就職する人が多いです。
5. 人気教員・研究室pickup!
韓国朝鮮文化研究専攻の教授で、NHK高校講座「世界史」に出演したことがある六反田豊教授をpick upしていきます。
5.1 経歴・専門分野
六反田教授の専門分野は以下の通りです。
六反田教授の専門分野
- 東洋史
- 朝鮮史
- 東アジア史
また、六反田教授の経歴は以下の通りです。
六反田教授の経歴
- 九州大学文学部史学科朝鮮史学専攻卒業
- 九州大学大学院文学研究科(史学専攻)修士課程修了
- 韓国学中央研究院へ留学
- 久留米大学文学部助教授
- 九州大学大学院人文科学研究院助教授
六反田教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
今回ご紹介した六反田教授の他にも韓国朝鮮文化研究専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
6. 入試概要
例として、2024年の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
6.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 提出書類
- 筆記試験
- 口述試験
それでは、それぞれ解説していきます。
提出書類
主な提出書類の内容は以下の通りです。
主な提出書類の内容
- 成績証明書
- 卒業証明書
- 研究計画書
- 卒業論文もしくはそれに代わる論文
詳しくは、人文社会系研究科の募集要項(000009646.pdf (u-tokyo.ac.jp))をご覧ください。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 外国語試験 : 英語など
- 専門科目試験 : それぞれのコースの専門科目について
詳しくは、人文社会系研究科の募集要項(000009646.pdf (u-tokyo.ac.jp))をご覧ください。
口述試験
口述試験の情報は以下の通りです。
口述試験の情報
- 筆記試験の合格者に対して行う
- 主として専門科目について行い、卒業論文もしくはそれに代わる論文の審査も重視される
7. 最後に
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参考文献