今回は東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命化学専攻についてご紹介します。
1. 応用生命化学専攻の特徴
応用生命化学専攻の特徴は以下の通りです。
応用生命化学専攻の特徴
- 幅広い学問分野と先端技術の融合
- 国際的視野に基づく生命科学の応用
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 幅広い学問分野と先端技術の融合
応用生命科学専攻では、生化学や有機化学などの伝統的な基礎科学に加え、分子生物学、遺伝子工学、細胞工学、酵素工学といった先端技術を積極的に取り入れています。
このように、従来の学問分野と最先端の科学技術を融合させた教育・研究が行われています。
1.2 国際的視野に基づく生命科学の応用
応用生命科学専攻では、生物の生命現象や環境を化学的に解明し、その成果を人類と生物の共栄のために応用することを目的としています。
また、21世紀を見据えた国際的視野での研究を進め、生命化学の国際協力を目指しています。
2. 求める受験生像
受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、農学生命科学研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
農学生命科学研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 農学生命科学が抱える食料や環境をめぐる多様な課題に取り組む意思と基礎的な能力を有する人
- 世界的な視野を持ち、高度な専門知識の習得及び研究能力の向上に熱意をもって取り組む人
3. 講座の特徴
次に、講座について解説していきます。
3.1 講座の特徴
応用生命化学専攻には、以下の4つの講座があります。
講座と専攻分野(研究室)
- 生物機能化学大講座 : 植物分子生理学研究室 、生物機能開発化学研究室
- 生物生産化学大講座 : 生物有機化学研究室、有機化学研究室、生物制御化学研究室
植物栄養・肥料学研究室、土壌圏科学研究室、生物化学研究室 - 食品科学大講座 : 分析化学研究室、栄養化学研究室、食品生化学研究室
食糧化学研究室、食品生物構造学研究室 - 協力講座 : 放射線植物生理学研究室、免疫制御研究室
4. 修了後のキャリア
次は修了生の就職先について解説します。
4.1 修了生の就職先
修了生の主な就職先は以下の通りです。
就職先の例
- 森永製菓
- 明治
- 花王
- 東和薬品
- 楽天
- 三井住友銀行
- 住友商事
製造業や情報・通信業に就職する人が多いですね。
5. OB紹介
農学生命科学研究科のOBで、同教授であり、『世界一受けたい授業』にも出演した香坂玲教授について解説していきたいと思います。
5.1 専門分野・実績
香坂教授の専門分野は以下の通りです。
香坂教授の専門分野
- 自然資源マネジメント
- 森林科学
- 地理的表示
- 風土論
また、香坂教授の実績は以下の通りです。
香坂教授の実績
- 第5回林業経済学会奨励賞受賞
- 環境省、文部科学省、経済産業省の設置する委員会などに参画
- 生物多様性条約COP10支援実行委員会アドバイザー
- メディア出演 10件以上 (NHK,日本テレビ、テレビ東京など)
6. 人気教員・研究室pickup!
応用生命化学専攻の教授で、日本学士院学術奨励賞などを受賞している東原和成教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
東原教授の専門分野は以下の通りです。
東原教授の専門分野
- 応用生物化学
- 嗅覚
- 受容体
- 神経
また、東原教授の経歴は以下の通りです。
東原教授の経歴
- 東京大学農学部農芸化学科卒業
- ニューヨーク州立大学ストーニー・ブルック校化学科博士課程修了
- デューク大学医学部博士研究員
- 東京大学医学部脳研究施設生化学部門助手
- 科学技術振興機構 (JST) ERATO東原化学感覚シグナルプロジェクト研究総括
東原教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
東原 和成 | 東京大学
今回ご紹介した東原教授の他にも応用生命化学専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
7. 入試概要
例として、2024年の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく2つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 提出書類
- 筆記試験
それでは、それぞれ解説していきます。
提出書類
提出書類の内容は以下の通りです。
主な提出書類の内容
- 成績証明書
- 卒業証明書
- 研究計画書
詳しくは、農学生命科学研究科の募集要項(*Admission_Guidelines_M_2)をご覧ください。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 外国語 : TOEFL-ITP の受験
- 専門科目 :基礎化学を必修
- 選択科目 : 1)分析化学、2)生物化学、3)有機化学・天然物化学、4)微生物学、5)分子生物学、6)植物生理学・植物栄養学・土壌学、7)食品科学の7科目の中から3科目を選択
詳しくは、農学生命科学研究科の募集要項(*Admission_Guidelines_M_2)をご覧ください。
8. 最後に
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参考文献