今回は東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻についてご紹介します。
1. 農学国際専攻の特徴

農学国際専攻の特徴は以下の通りです。
農学国際専攻の特徴
- 副専攻制の導入
- 実践的な国際教育
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 副専攻制の導入
農学国際専攻は、主専攻(メジャー)と副専攻(マイナー)の2つの専攻を同時に修了できる教育制度を採用しています。
副専攻制の導入により、専門分野の知識を深めながら、異なる分野の知識も習得できる柔軟な学びが可能になります。
1.2 実践的な国際教育
農学国際専攻では、海外実習や国内外の研究機関での実地研究などの実践的な国際教育を行っています。
これにより、異文化の中で実践的な経験を積み、国際的な課題解決能力を養うことができます。
2. 求める受験生像

受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、農学生命科学研究科ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
農学生命科学研究科の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 農学生命科学が抱える食料や環境をめぐる多様な課題に取り組む意思と基礎的な能力を有する人
- 世界的な視野を持ち、高度な専門知識の習得及び研究能力の向上に熱意をもって取り組む人
3. 講座の特徴

次に、講座について解説していきます。
3.1 講座の特徴
農学国際専攻には、以下の7つの講座があります。
講座と専攻分野(研究室)
- 国際動物生産学講座 : 国際水産開発学、国際動物資源科学
- 国際植物生産学講座 : 国際植物資源科学(加藤研究室、宮沢研究室)、国際植物材料科学
- 地球生物環境学講座 : 国際森林環境学、新機能植物開発学
- 国際開発環境学講座 : 国際環境経済学(鈴木研究室)、国際情報農学(溝口研究室、荒木研究室)
- 社会連携講座 : 地球規模感染症制御学
- 協力講座 : 国際生態系管理(附属生態調和農学機構)
- 兼担研究室 : 総合研究博物館(遺体科学研究室)
4. 修了後のキャリア

次は修了生の就職先について解説します。
4.1 修了生の就職先
修了生の主な就職先は以下の通りです。

就職先の例
- 経済産業省
- 国土交通省
- サントリーHD
- 資生堂
- ソニー
- 三井不動産

博士課程へ進学する人や官僚になる人、民間企業に就職する人など様々です。
5. OB紹介

農学生命科学研究科のOBで、同教授であり、『世界一受けたい授業』にも出演した香坂玲教授について解説していきたいと思います。
5.1 専門分野・実績
香坂教授の専門分野は以下の通りです。
香坂教授の専門分野
- 自然資源マネジメント
- 森林科学
- 地理的表示
- 風土論
また、香坂教授の実績は以下の通りです。
香坂教授の実績
- 第5回林業経済学会奨励賞受賞
- 環境省、文部科学省、経済産業省の設置する委員会などに参画
- 生物多様性条約COP10支援実行委員会アドバイザー
- メディア出演 10件以上 (NHK,日本テレビ、テレビ東京など)
6. 人気教員・研究室pickup!

農学国際専攻の教授で、農林水産省, 世界農業遺産等専門家会議委員でもある八木 信行教授をpick upしていきます。
6.1 経歴・専門分野
八木教授の専門分野は以下の通りです。
八木教授の専門分野
- ライフサイエンス
- 水圏生産科学
- 環境・農学
- 生物資源保全学
また、八木教授の経歴は以下の通りです。
八木教授の経歴
- 東京大学農学部水産学科卒業
- 米国ペンシルバニア大学修士課程修了MBA取得
- 農水省(水産庁)勤務
- アメリカ合衆国日本国大使館(一等書記官)
- WTO ルール交渉漁業補助金分野 Friend of Chair
八木教授について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
八木信行 教授 | 農学国際専攻

今回ご紹介した八木教授の他にも農学国際専攻には多くの人気教員が所属しています。
ぜひ、チェックしてみてください。
7. 入試概要

例として、2024年の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 提出書類
- 筆記試験
- 口述試験
それでは、それぞれ解説していきます。
提出書類
提出書類の内容は以下の通りです。
主な提出書類の内容
- 成績証明書
- 卒業証明書
- 研究計画書
詳しくは、農学生命科学研究科の募集要項(*Admission_Guidelines_M_2)をご覧ください。
筆記試験
筆記試験の内容は以下の通りです。
筆記試験の内容
- 外国語 : TOEFL-iBTまたはTOEFL-iBT Home Editionの公式スコアを提出
- 専門科目 : 1)国際水産開発学、2)国際動物資源科学、3)国際植物資源科学、4)国際植物材料科学、5)国際森林環境学、6)新機能植物開発学、7)国際農業開発学、8)国際環境経済学、9)国際情報農学の9科目の中から、第1志望とする専門分野を1科目と
10)国際開発に関する小論文を1科目の、計2科目を選択
詳しくは、農学生命科学研究科の募集要項(*Admission_Guidelines_M_2)をご覧ください。
口述試験
口述試験での内容は以下の通りです。
口述試験の内容
- 口述試験は東京大学の現役教員が担当
- 口述試験の内容に関する情報は少なく、対策が困難

対策が困難なため、大学院入試に特化した個人指導塾「志樹舎」での受講が効果的です。
8. 最後に
志樹舎は、大学院入試に特化したオンライン予備校です。東京大学大学院農学生命科学研究科農学国際専攻の対策に対応しています。
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参考文献