今回は横浜国立大学大学院理工学府機械材料海洋系工学専攻についてご紹介します。
1. 理工学府機械材料海洋系工学専攻の特徴
理工学府機械材料海洋系工学専攻の特徴は以下の通りです。
理工学府機械材料海洋系工学専攻の特徴
- 副専攻プログラム
- ダブルディグリープログラム
それでは、それぞれの特徴について解説していきます。
1.1 副専攻プログラム
副専攻プログラムは、社会と学生からのニーズへの対応、所属する専攻(課程・学科)以外の分野も学習する機会を設けたものです。
21のプログラムがあり、修了要件を満たした人には、修了証が発行され、成績証明書にも修了した副専攻名が記されます。
1.2 ダブルディグリープログラム
理工学府では、様々な国(中国、イタリア、ブラジル、チェコ)とのダブルディグリープログラムを行っています。
ダブルディグリープログラムは、2つの大学の学位を取得できるプログラムです。
2. 求める受験生像
受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、選抜の意図も把握できるからです。
では、機械材料海洋系工学専攻ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
機械材料海洋系工学専攻の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
- 高度な専門的な教育と研究を行い、実践的な高度専門技術者・研究者としてグローバルに活躍できる人
- 機械工学分野 : 機械工学に関する基礎的能力を有する人
- 材料工学分野 : 材料工学・材料科学に関する基礎的能力を有する人
- 海洋空間分野 : 船舶海洋工学に関する基礎的能力を有する人
2.2 育成像
機械材料海洋系工学専攻の育成像は以下の通りです。
育成像
基本原理の理解と応用のための理学的センスの教育及び技術革新のグローバル化への適応力の育成を強化し、科学を基礎に置く要素技術、要素の機能を引き出す設計技術、社会や環境との調和を図る生産技術を統合して高度なシステムや高機能の材料を生み出す教育と研究を行い、実践的な高度専門技術者・研究者としてグローバルに活躍できる人材を養成する。
機械・材料・海洋系工学専攻 - 横浜国立大学・理工学府 - Graduate School of ENGINEERING SCIENCE, Yokohama National University (ynu.ac.jp) から引用
3. プログラムの特徴
次に、プログラムについて解説していきます。
3.1 プログラムの特徴
機械材料海洋系工学専攻は、2つのプログラムがあり、以下の通りです。
2つのプログラム
- 工学TED(T-type Engineering Degree)プログラム
- 工学PED(PI-type Engineering Degree)プログラム
では、それぞれのプログラムについて解説していきます。
工学TED(T-type Engineering Degree)プログラム
工学TED(T-type Engineering Degree)プログラムでは、高度な専門教育だけでなく、広い視野からの教育を行います。
また、研究室配属によって特定の専門分野を深く修得することが求められ、修士論文の作成が課される高度専門技術者・研究者を育成するためのプログラムです。
工学PED(PI-type Engineering Degree)プログラム
工学PED(PI-type Engineering Degree)プログラムは、科学技術の進展をイノベーションを通じて高度なものづくりへとつなげる実務家型技術者・研究者の育成を目指すプログラムです。
そのため、研究室にとらわれず、修士論文の代わりに実習・演習・研修(長期インターンシップを含む)を通じたコースワークを履修します。
4. 修了後のキャリア
次は修了生の就職先について解説します。
4.1 修了生の就職先
理工学府の修了生の就職先の例は以下の通りです。
理工学府の修了生の就職先の例
- 東芝インフラシステムズ
- 日産自動車
- 関西電力
- 三菱UFJ銀行
- 東京都立産業技術研究センター
- ワールドインテック
卒業生の就職状況(所属別) - 卒業生の就職状況(所属別/留学生) - 就職支援 - キャリア・就職 - 横浜国立大学 (ynu.ac.jp) 参照
5. 人気教員・研究室pickup!
機械材料海洋系工学専攻の教授で、YNU理工系合同研究シンポジウム 優秀講演賞などを受賞している長谷川誠教授をpick upしていきます。
5.1 経歴・専門分野
長谷川教授の専門分野は以下の通りです。
長谷川教授の専門分野
- 材料強度
- 破壊力学
- 材料組織制御
- 複合材料
- コーティング
また、長谷川教授の経歴は以下の通りです。
長谷川教授の経歴
- 横浜国立大学 工学部 生産工学科 卒業
- 横浜国立大学 工学研究科 生産工学専攻 博士課程 修了
長谷川教授に関して詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
研究者詳細 - 長谷川 誠 (ynu.ac.jp)
6. 入試概要
例として、2024年の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく3つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 出願書類
- 学力検査
- 口述試験
それでは、それぞれについて解説していきます。
出願書類
出願書類の内容は以下の通りです。
主な出願書類の内容
- 研究計画書
- 成績証明書
- 卒業証明書
詳しくは、理工学府の募集要項(application_guidelines.pdf (ynu.ac.jp))をご覧ください。
学力検査
学力検査での内容は以下の通りです。
学力検査の内容
- 外国語(英語) : TOEIC,TOEFLのスコア証明書を用いる
- 学科試験 : 数学、それぞれの専門で用いる基礎物理、専門科目
詳しくは、理工学府の募集要項(application_guidelines.pdf (ynu.ac.jp))をご覧ください。
口述試験
口述試験での内容は以下の通りです。
口述試験の内容
- 機械工学、材料 : 卒業研究あるいは大学院入学後に取り組みたいことについて10分程度プレゼン
- 海洋 : 流体力学、材料力学、剛体力学に関する口頭試問
7. 最後に
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