今回は筑波大学人文社会ビジネス科学学術院法曹専攻についてご紹介します。
1. 法曹専攻の特徴
法曹専攻の特徴は以下の通りです。
法曹専攻の特徴
- 社会人のための制度
- 充実した環境
それでは、詳しくそれぞれの特徴について解説していきます。
1.1 社会人のための制度
法曹専攻は平日夜間,土曜日に授業を行う社会人に配慮した授業制度をとっています。
平成29年度の入学者は、30歳以上の生徒が大半を占めていました。
1.2 充実した環境
法曹専攻専用の自習室は24時間使用可能です。
ITを使った学習支援システムも整備されており、自宅・勤務先から法律文献検索や録画授業の視聴が可能です。
また、オンラインで出張先等からも授業を受講することができます。
2. 求める受験生像
受験をする上で、大学の研究科がどのようなことを求めているのかを知ることは重要です。
なぜなら、自分のやりたいことと合致しているのか理解でき、問題の出題の意図も把握できるからです。
では、法曹専攻ではどのような能力が求められているのか解説していきます。
2.1 求める受験生像
法曹専攻の求める受験生像は以下の通りです。
求める受験生像
筑波大学法科大学院は社会人としての実務経験等を有する者であって、法的な問題を発見し、理論的に分析する能力を獲得することによって、将来、すでに獲得した知識・経験・技能と法的な知識・技能とを結び付けて、リーガル・サービスを提供しようと希望する者を求めています。
募集要項:人文社会ビジネス科学学術院法曹専攻<法科大学院> | 筑波大学 東京キャンパス社会人大学院 (tsukuba.ac.jp)から引用
3. カリキュラムの特徴
次に、カリキュラムについて解説していきます。
3.1 カリキュラム内容
法曹専攻の主なカリキュラム内容は以下の通りです。
主なカリキュラム内容
- 法律基本科目群 : 法的思考の基礎を固める
- 法律実務基礎科目群 : 法律家としての倫理観や専門スキルの基礎を形成
- 基礎法学・隣接科目群 : 法に関する理解の視野を広げる
- 展開・先端科目群 : 先端的・応用的法分野の専門知識を習得
高度の専門性を有する法曹を養成するため良質なカリキュラムになっています。
4. 修了後のキャリア
次に、修了後のキャリアについて解説していきます。
令和4年度から令和2年度までの修了生の修了後の状況は以下の通りです。
修了後の状況
令和4年度修了生 17名
・司法試験合格 7名【未修2,既修5】
・現職継続(上記以外)10名
令和3年度修了生 25名
・司法試験合格12名【未修6,既修6】
・現職継続(上記以外)13名
令和2年度修了生 24名
・司法試験合格15名【未修7,既修8】
・現職継続(上記以外)9名
修了生のデータ | 筑波大学 法科大学院 (tsukuba.ac.jp)から引用
半分近くが司法試験に合格していることがわかりますね。
5. OB紹介
法曹専攻のOBであり、株式会社大塚家具の社長である大塚久美子氏について解説していきたいと思います。
5.1 経歴
大塚氏の経歴は以下の通りです。
大塚氏の経歴
- 一橋大学経済学部卒業
- 筑波大学人文社会ビジネス科学学術院法曹専攻修了
5.2 大学院で得たこと
大塚氏がインタビューで語っていた大学院で得たことは以下の通りです。
大学院で得たこと
- 経営企画と法律の複眼的な視点を身につけことができた
- 法務部が経営判断をサポートする重要性
大塚氏は法曹専攻での学びが自分の中に確実に残り、役に立ったと感じていると語っています。
さらに大塚氏について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
活躍する修了生 Vol.1 | 筑波大学 法科大学院 (tsukuba.ac.jp)
6. 人気教員・研究室pickup!
法曹専攻の教授で、司法試験考査委員でもある田村陽子教授をpick upしていきます。
6.1 専門分野・担当科目
田村教授の専門分野は以下の通りです。
田村教授の専門分野
- 民事訴訟法
- 倒産法
また、田村教授の担当科目は以下の通りです。
田村教授の担当科目
- 民事訴訟法Ⅰ
- 民事訴訟法Ⅱ
- 民事法総合演習
- 法交渉学
田村教授についてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
TRIOS 筑波大学研究者総覧 (tsukuba.ac.jp)
7. 入試概要
法曹専攻の入試は、法学未修者と既修者の2つのコースに分かれています。
例として、2023年の入試スケジュールを上記に挙げています。
例年このようなスケジュールでおおよそ行われます。
では、これから入試内容についてそれぞれ詳しく解説していきます。
7.1 入試の内容
入試の内容は大きく2つに分かれ、以下の通りです。
入試の内容
- 第1次試験:筆記試験
- 第2次試験:口述試験・書類審査
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
第1次試験:筆記試験
法学未修者
法学未修者の筆記試験の内容は以下の通りです。
法学未修者の筆記試験内容
- 試験の種類 : 論文試験
- 評価基準 : 読解力、論理的思考力、分析力、論述能力を見る
- 試験内容 : 法律学の専門知識を問うことはないが、法的分野に関連する問題が出ることはある
法学既修者
法学既修者の筆記試験の内容は以下の通りです。
法学既修者の筆記試験の内容
- 試験の種類 : 法律科目論文試験
- 評価基準 : 公法、民事法、刑事法の各分野について、専門知識を前提とした問題分析力、思考力、論述能力等を見る
- 試験科目 : 民事法,刑事法,公法
詳しくは、法曹専攻の募集要項(募集要項:人文社会ビジネス科学学術院法曹専攻<法科大学院> | 筑波大学 東京キャンパス社会人大学院 (tsukuba.ac.jp))をご覧ください。
第2次試験:口述試験・書類審査
第2次試験の口述試験・書類審査は、2つのコース共に共通です。
口述試験
口述試験の内容は以下の通りです。
口述試験の内容
試験内容 (評価基準) : 個別面接によって、法曹になるための資質、高い志、熱意を見る
書類審査
書類審査の主な書類内容は以下の通りです。
主な書類内容
- 卒業(見込)証明書
- 成績証明書
- 学歴調書
- 職歴調書
- 資格等調書
詳しくは、法曹専攻の募集要項(募集要項:人文社会ビジネス科学学術院法曹専攻<法科大学院> | 筑波大学 東京キャンパス社会人大学院 (tsukuba.ac.jp))をご覧ください。
8. 最後に
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参考文献
法曹専攻<法科大学院> | 筑波大学 東京キャンパス社会人大学院 (tsukuba.ac.jp)
筑波大学 法科大学院 (tsukuba.ac.jp)